こだわり
和好桐工房のこだわり
材料選びと材料の管理
1.材料選び
この材料を選ぶのを覚えるのが、なかなか大変で、材料の数の数え方が独特で簡単には説明出来ない方法で、一番大事な木の質や目数など、板にした時の出来を想像しながら木を選んでいきます。独立してから色んな事を材料屋さんからおそわりました。
毎年、春と秋に新潟県内の桐を集めて来てくれる大事な桐材屋さんです。 最近ではまとまって生えている所が少なく、また、切った木を出すのに大変な所ばかりになって桐を集めるのも大変みたいです。
2.木はずみ
材料の傷、まがり、使う長さによって都合の良い長さに丸太を切ります。この時に材料が良くなるか無駄なく使えるかが決まるため大事な仕事です。
この時に材料のバランスを考えて厚みや製材の仕方を木に書いていくため、熟練した目が必要です。
3.製材
いよいよ製材ですどんな板が取れるか決まります、丸太の状態で想像していたのと製材したのでは違ってくるので独立してからは必ず付いて見るようにしています この、ハンドルをにぎる人がだいじで、こちらと気が合うかどうかで板の出来から掛かる時間まで変わってきます。
4、板干し
板干しです、この白い板が黒く変わるまで一年間、雨が降る晴れるを繰り返して、一か月に一回板を返しながら板の渋が出るのを待ちます。
渋が出てくれないと箪笥を作った後で板が黒く変色するのでしっかり渋を出さないと、ただ自然まかせの事なので困ります。雨よ降れ。
5、板干し完了
板干し完了です、板の厚みによって平干しするのと櫛に挿して干すのを分けて並べます長さ別に綺麗に並べるのは板にまんべんなく雨が当る様にするためです。これで一年間板を返しながら干しつずけます。雨よ降れ、台風よ来るな。今は台風よりも春の爆弾低気圧の方が怖い。6、板、干し上がり
板の干し上がりです、並べた当初は雨が降らずに心配したけど秋から雨がつずいたので良く渋が出ています。途中で爆弾低気圧が来たので板が暴れないか心配しました、周りの民家に迷惑を掛けると大変です。7、板入れ
板入れです、板の色が黒くなって居るのは渋が表面に出て居るからです、この板を削るとあの桐の木の白い板になります。
この板を工場に入れて薄い板で4カ月、厚い板で六カ月養生期間を経て箪笥に使える桐の板になり
気を伐採してから3年、私が丸太を買い付けてから2年やっと箪笥に使える桐の板になりました。